部門内の社員に対する教育機会を
eラーニングという形で提供していく

横河電機株式会社 千賀様

横河電機様には、さまざまな事業領域があります。
私たちシカデンがeラーニング教育のお手伝いをしているのは、プロセスオートメーションのエンジニアリングを行う部門(工業生産の自動化システムを構築する部門)。
約4,000人のエンジニアが世界中で活躍しています。海外で培われた知識を、国内にいるエンジニアに“逆輸入”することも含め、社員教育の充実を図るためにeラーニングを導入されています。
今回は、このプロジェクトを指揮された、横河電機株式会社の千賀様にお話をお伺いしました。

01海外市場で「戦える人材」を
育成することが急務に

「若手社員一人ひとりの“人間力”をもっと磨かなければならない」――私たちがeラーニング導入を検討したきっかけは、そうした危機感からでした。私たちは、海外のあらゆる企業と海外市場で戦わなければなりません。そのためには、技術・スキルはもちろん、柔軟な発想力や提案力なども高めていく必要性を強く感じていたのです。「横河電機」という会社の看板を外しても、立派に通用する自立した人材を育成することが急務でした。もちろん個人の意識や自己研鑚も大切ですが、それだけでは不十分です。部門としても、社員に対しきちんとした教育機会を提供していかなければいけないと考えたのです。

02社員にとって、いかに
「活用しやすくするか」がキーポイントに

eラーニングを導入するに当たって、シカデンさんに協力してもらい、プラットフォームの整備と、教材の拡充を進めていきました。当初は内製する動きもあったのですが、成果や効率を考え、専門家に任せることになったのです。コンテンツの制作においては、社員にきちんと活用してもらうためのアイディアを出していただきました。1つ目は、動画教材の導入です。文字やイラストだけの教材では、十分に伝えきれない情報を盛り込みました。2つ目は、その動画を20分程のコンパクトなものにすること。短時間で、空いた時間などにパッと見られる手軽さを重視しました。さらに社員同士がディスカッションできる機能も取り入れ、今後は双方向のコミュニケーションができる場にしていきたいと思っています。

03大まかな要望の状態から、
共に打合せを重ねてポイントを明確化できた

2011年の秋に導入して以来、eラーニングのプラットフォーム「eCampus」に対する社員の認知度は着実に向上しつつあります。現在配信しているコンテンツの種類は3つ。ベテラン社員が自身の知見を伝えるもの、実施されたワークショップを反復視聴できるもの、システム機器の実習トレーニング用のものにわかれています。特に実習トレーニング用の教材については、現場の若手社員に対する教育に役立っています。こうした教材のeラーニング化に当たり、私たちの要望がまだ固まりきっていない状態から相談に乗ってもらうことができ、専門家の意見を交えながら少しずつ形にする……というワークプロセスを取れたので、非常に合理的で助かりましたね。 このeラーニングシステムをさらに効果的なものにブラッシュアップしていくため、シカデンさんには今後もご協力いただきたいと思っています。